このところ、少子化、核家族化が進み家族全員で子育てするという形がくずれてきて、お母さん一人に負担がかかってきました。
そんな中で「子育てが楽しい」と思える仕組みを急いでつくらなければいけないという、元東大教授の汐見稔幸先生のわらべうた遊びの本に出合ったのがきっかけとなり、「わらべうたの親子遊び」を普及させたいという強い気持ちになりました。
とくに具体的なわらべうた遊びは、千葉県松戸市のわらべうた保育研究会の小林衛巳子先生にご指導いただきました。私なりに子育て問題を何とかしなければと本当に微力ではありますが、2010(H.22)年1月に私の活動も「はじめの一歩」を踏み出したわけです。
約10年ほど前まで、幼稚園の親子教室に幼稚園教諭として勤務していました。そのころ学級崩壊の問題がメディアを騒がせていました。わらべうたの普及活動がちらほらとNHKの特集でもされ始めたのを覚えています。そのとき、機会があればわらべうた遊びを親子の間に広めれば、きっと楽しいだろうなあ!と直感したんですけど、そのままになっていました。
わらべうたは勉強すればするほど、奥が深く、また現代の教育の土台には欠かせない絶対必要なものだと確信を持ちます。
2歳までに育てなければいけない一番大事なものは、親子の信頼関係であり、それは「語りかけ」・「あやしかけ」・「笑いかけ」で育つと脳科学者の澤口俊之さんも書かれています。また、今井和子さんは、子育ての知恵は「だきしめ」と「こちょこちょ」だとおっしゃっています。
わらべうた遊びは、まさにそれらそのものです。体の発達、心の発達、ことばの発達、コミュニケーション力の基礎をつくり、音楽の効果で育児に疲れているママにリラックスと余裕も運びます。
わらべうた遊びを子育てに取り入れることは、〝文化の継承〟にもなっているんですからー本当にすごいと思います。
2011年7月6日 はらやま