角田春高先生の
『育て直しの育児学』を
確かめる実験として
まず仮説をたててみた
対象として、我が家に子どもはいないがネコはいる。 もしかしたら、人の子育てだけでなくネコについても毎日少しずつ、ふれあうことで、育て直しができるのではないかーとひらめいた。
そこで、ももちゃんを対象に、角田先生の『第三課題』、基本的信頼関係をつくるための方法を確かめることにした。
(角田春高:著 〝今〟からはじめる「育て直し」)
おんぶ・抱っこ・くすぐり遊び の中でネコにできそうな抱っこを選び、そこに私の場合はわらべうたをプラスして実験することにした。 我が家のももちゃんは、たまたま、ひざ嫌い、抱っこ嫌い、スキンシップ嫌いのネコであったので、育て直しにはピッタリの対象であった。 ももちゃんに一日30秒から抱っこ+わらべうたを始めて、毎日繰り返すことを実験した。 特に私が外出から帰ってきたときが一番の実験時であり、その際、前後にエサを与えないことが、大事なポイントだ。エサ欲しさの条件反射になっては困るからである。
結果、みごとに予想は的中し、毎日少しずつ変化が見られ1か月するとももちゃんは、かなりわらべうた抱っこに慣れてきて、逃げずに我慢しているようになった。 そして、2か月もすると、わらべうたを二~三曲うたう1分~1分30秒の間は、目を細め力を抜いて喜ぶようになったのである。
この感動を映像でみなさんに発表しようと考えていた矢先、3月11日。。。ももちゃんは亡くなってしまった(詳しくはブログNO.12追悼!わらべうたネコ)。 そこでお友達の飼い猫であるレオ君に協力してもらい、始めから映像を残すための実験を試みたのである。 レオ君の性格はべったりぎらい、野外観察好きであったので実験対象としてはもってこいであった。
『育て直しの育児学』とは
長年、乳幼児から老人までの心の相談活動に従事してきた角田春高先生は、昭和58年頃、精神障害者とのデイケア活動を通して「育て直し」を着想。人は人生につまずいたとしても体験不足の情緒体験をすることで「生きる元気が出てくる」と考え、あきらめることなく、誰かに「育て直し」てもらうことで、つまずいている人は「育ち直る」ことができると、「二段階人格形成論」として、世界に類を見ない独創的な発達論を構築した。
映像のねらい
乳幼児期に育てなければいけない、一番大事なものは、親子の信頼関係だと多くの専門家が言っています。下の映像は、角田春高先生の『育て直しの育児学』のなかの『基本的信頼関係をつくるための方法』をネコにわらべうた抱っこをして試しているものです。親子の信頼関係をつくることって、意外に簡単なことなんだ♪ と、イメージがみなさんに少しでも伝わり、それによって実際の子育てのなかに取り入れていただき、『より良い子育て』のお手伝いができればなぁ~と願っています。
(関連日記: NO.29わらべうたネコを動画撮影する)
なお、飼い主である、レオ君ママ(26歳)による、レオ君の変化メモのデータも紹介します。1つ目の映像は、、実験初日の映像でわたしがカメラを構えながら歌っています。2つ目は3ヶ月後、うたと抱っこを喜んでいる映像で飼い主のレオ君ママが歌っています。ビフォーアフターを観てください。
レオ君の変化
2011年レオ君ママ(26歳)のメモより
9月10日 | 変化なし |
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9月20日 | 1番を大人しく聴いていた |
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10月5日 |
2番の途中までできた 嫌がって逃げてしまった |
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10月25日 |
何となく、表情がやわらかくなった気がする 毎回1番は大人しく聴くようになった |
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11月1日 |
始めて2番の終わりまでできた 終わった後も落ち着いていた 嫌がって逃げ出すことが無くなってきた |
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11月15日 |
ほぼ毎回、2番の終わりまで 大人しく聴いているようになった |
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12月1日 |
歌ったあと、ゴロゴロのどを鳴らしていた |
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レオ君 実験初日 9月7日(ビフォー)
レオ君 実験3ヶ月後 12月1日(アフター)
※ ちなみに他の日記にでてくる職場ネコのトラちゃんとレオ君は激似していますが、まったくの別ネコ、他人のそら似です。すり替えていません(笑)。
2011年12月25日 はらやま
追記
職場ネコのトラちゃんでも検証できました。実際の映像をご覧ください。
トラちゃん 実験初期(ビフォー)
職場ネコなのでいきなりスキンシップや抱っこが難しいため、徐々にわらべうたと挨拶でコミュニケーションをとることにしました。
トラちゃん 実験2ヶ月半後(アフター)
トラちゃん(職場ネコ)は、わらべうた『うまはとしとし』に目を細め、気持ちよさそうに応じてくれました。2ヶ月半、語りかけを続けた成果がみられました。
2012年1月25日 はらやま