No.78 綱引きわらべうたで中心感覚をつくる 齋藤孝著『子どもの集中力を育てる』

 

 

 

こんばんは

はらやまです

 

 

 

齋藤孝先生の著書

『子どもの集中力を育てる』は

大変勉強になります

今までに何度も

読み返してきました

 

 

 

この本を読んで

〝綱引きわらべうた〟を

考案したのですが

それについての日記です

 

 

 

齋藤孝先生の『子どもの集中力を育てる』から考える

 

『子どもの集中力を育てる』という著書の中で、齋藤孝先生は、近年の子どもたちは、自分自身の存在を、非常に曖昧なものとして受け止めている。 それをあらわす心象に「透明な自分」という感覚があるが、その重要な要素として、腰肚(こしはら)に力の入らない身体があると警告しています。腰や肚(はら)に力が入る身体感覚がこの三十年のあいだに急速に子どもたちから失われているのだそうです。

 

 

原因として、子どものときに、生活の中で遊びや手伝いを通して腰や肚を鍛えることがなくなってきたからなのだそうです。

確かにそうですね、兄弟の子守をするためにおんぶしたり、薪割りをしたり、水くみをさせられたりがなくなり、遊びも相撲や馬乗りで遊ばなくなりました。これらのことで、自然と腰や肚(はら)ができ、からだの中心感覚ができていたのだそうです。

 

 

 

呼吸でも からだの芯をつくることができる

 

かつては遊びや働くことを通して呼吸を鍛えてきたのですが、強い呼吸や深く長くゆったりとした呼吸は、簡単にはキレない意識の集中につながっていて、息が整うことは心も整うことだったのだそうです。

あの、グッと息を止める、溜める感覚が重要であり、一度その感覚が身につけば、簡単には意識をとぎれさせない粘り強さを、自分の心とからだに形づくることにつながるのだそうです。

足裏の感覚も、しっかりと踏ん張るという感覚を身につけておけば、それが現実のからだの動きばかりでなく、困難に直面したときに、いまここで踏ん張るという心のよりどころとなるらしいのです。

 

深い呼吸をしてからだの芯をつくっていくと、一見距離があるように見えても、自分の中に、しっかりとした中心感覚がやしなわれ、自分に力の実感があって充実していることにつながっていくと考えが述べられています。

 

 

 

今できることについて考える

 

さて、そこで現実の状況から、今、私ができることについて考えなければいけないですね。

まず、てっとり早く子育て中のママ達が取り入れられる、腰肚(こしはら)をつくる(中心感覚)遊びとしては、齋藤先生もすすめていますが、親子二人で遊ぶ綱引きがあります。

親子二人でもいいし、もちろんおじいちゃんやおばあちゃんと綱引きを楽しむこともできます。

引っ張ったり引っ張られたり、子どもに踏ん張る楽しさを伝えることができ、腰肚を鍛えながら、体の中心感覚ができるというわけです。

 

 

 

齋藤先生によると、コツとしては、当然大人のほうが強いわけですから、ちょっと負けてやることだそうです。また、子どもが力を込めてきたときに上手な抵抗をかけてやると、子どもがさらに踏ん張るし、頑張れば勝てるかも。。。という気になる。抵抗のかけ方がうまいと、だんだん子どもの踏ん張る力を引き出せるようになります。

子どもが良かったときは、さっさとほめる。すると、子どもの中でほめられた歓びや真剣に踏ん張った充実感が大きくなります。小学校低学年ぐらいまでは、こうした綱引き遊びを楽しめます。と著書にあります。

 

 

 

 

 

綱引きわらべうた

そこで、私としては ”綱引きわらべうた” を考えてみました。

わらべうた遊びは、ご存じのように歌と遊びが一緒になったものです。

親しんでいるわらべうたと、綱引きをドッキングさせることで、一つの型ができるわけです。

上記の趣旨からいくと、10分も15分も引っ張り続ける必要はないので、子どもの歌いやすいリズムと音域である短いわらべうたがピッタリと考えました。

とにかく、齋藤先生も常におっしゃっていますが、反復することで効果があがりますというより、反復が大切です。毎日、家庭の中で隙間時間に遊べ、継続しやすいものが適しているのです。

 

 

2012年4月13日  はらやま