こんばんは
はらやまです
大縄跳びのわらべうたは、全国にたくさん残っています。郵便屋さんの類や大波小波の類。一つの元唄が、全国各地に伝わり遊ばれるなかで少しずつ変化し、今に伝わっているといわれていますので、地方によって違っています。
私は日本のほぼ中央、諏訪湖がある長野県の諏訪市で育ちました。御柱祭(おんばしらさい)で有名な諏訪大社上社(かみしゃ)のお膝元の農村地、自然の美しいところです。
♪おおなみ こなみ
ぐるっとまわって
ねーこのめ
(わらべうた)
住所は諏訪市湖南(こなみ)ですので、「おおなみ湖南ぐるっとまわってねーこのめ」なんだ、なるほど・・・と解釈して遊んでいました。
あるときは、ぴょんぴょんしながら、まてよ・・・「大熊(おおぐま)湖南(こなみ)ぐるっとまわってねーこのめ」なんじゃないか?と、考えてたことがありました。近くに大熊(おおぐま)という地区もあったのです。
親は仕事に忙しく、兄弟にはうるさがられるので、疑問がわいても聞くことができず、自分の中で空想して終了が多かったです、笑。勘違い女のスタートです、
実は
2年くらい前になりますが
長野市七二会坪根(つぼね)の
92歳のかたに
大縄跳びのわらべうたを
教えて頂きました
♪おおなみ こなみ
どうどうと
ひびきり たいせん
なみのおと
意味?が想像しにくい歌です。
大波、小波の海辺に、ドウドウと響く、大船がやってきて、波の音がすごかったよーという歌なのかなぁ・・・私は真剣に考えました。
または
ひびきり→海苔の養殖でつかう棒みたいなの
たいせん→苔船(たいせん)って意味で
昔、私の父も諏訪から東京の海苔やさんに冬場出稼ぎに行っていたから、七二会地区の人も出稼ぎから帰ってきて伝わった海苔養殖で生れたわらべうたなのかもしれない・・・いろんなふうに考え夢中になって調べたことがありましたが、判明せずあきらめていました。
が・・・
答えは突然やってきました
なんと昨日
2年の時を経て
その歌詞の出どころが
わかったのです
職場に毎週木曜日、音楽療法の先生がみえます。
いつものように軽快な音楽がはじまりました。
「こんにちはーこんにちはー 〇〇の皆さん~」と、三波春雄さんによる、1970年に開催された大阪万博のときの歌からスタートです。
おおっ。。。私は、そのとき、小学5年生だったなぁ~アポロが持ち帰った月の石が人気で、ロシア館もすごい行列で、何時間待ちだったかな。のどが渇いていて、子どもなのに、旅館で出された渋い緑茶を、ごくごくと飲んだっけ。初めて渋いお茶が美味しいと思った瞬間だったなぁ。。。しみじみ。。。
次の瞬間です!
何やら、とても
哀愁を帯びた曲が始まりました
♪大波小波
とうとうと~
響き絶えせぬ~
海の音~
えっ?「おおなみ こなみ」だって、わらべうたじゃん♪~仕事の手を止め 歌詞に集中・・・「♪~とうとうと ひびきたえせぬ うみのおと」うわっあ~。こ~れ~だ~!♪
あわてて、
模造紙に書かれた歌詞を
確認に行くと、
ありましたありました!
美しき天然 ♪
- 空にさえずる鳥の声 峰より落つる滝の音 大波小波とうとうと 響き絶えせぬ海の音 聞けや人々の面白さ 此の天然の音楽を 調べ自在に弾きたもう 神の御手の尊しや
わぁーこれだったんだ!
とうとうとが、どうどうと
響き絶えせぬが、ひびきりたいせん
海の音が、波の音
に変化していますが、まさしくこの歌が元歌となり、おそらく子ども達によって、大縄跳びのわらべうた誕生となったのです。 明治時代に作られ、サーカスやちんどん屋さんで庶民にお馴染みになった“美しき天然”の出だしの部分が大縄跳びのわらべうたとなり、この地区で子どもたちに遊ばれていたに違いありません。
私の喜びは頂点に達し
子どものように
ぴょんぴょんしていました
「わかった!わかった!わかったぞー!」
「発見!発見!大発見!」
このあと、雨乞い踊りのようなものをして、喜びを祝い一人感動にひたったのでありました。
2012.9.21 はらやま
「美しき天然」をユーチューブ動画よりお借りしました ↓
こちらは、長野市七二会坪根(つぼね)で遊ばれていた、大縄跳びのわらべうたを録音しました。歌ってくださったのは92歳女性です ↓
ちんどん屋さんの雰囲気がつかめる映像を、ユーチューブよりお借りしました ↓