No.250 しつけはあせらずあわてず~!

子育ての悩みを相談される機会が増えました。

そのときに、なかなかスパッと

的をえたアドバイスができなくて、

ダメだなぁ・・・と自分のことを思います。

 

わらべうたの効果については、

しゃべるのをやめてください!と

お願いされてもしゃべり続けることが

できるのに、

子育てアドバイスはイマイチです。

 

子どもの生活の中心は「遊び」であるので、

それを導入し、歌によって、

片づけを遊びに換えてしまったらどうか?

歌で片づけをナビゲートしてもらったらどうか?

と、アドバイスしてみたものの、

実際、子育てに忙しいママ達の心に、

そういった余裕はないのが本当のところです!

〝机上の空論”ですね。

 

う~ん

困った!

 

家に帰ってから、

片付けをイヤがる年齢に達した、

KくんとNちゃんについて、

平井信義先生の本を開いて調べてみた。

 

平井先生は、子どもの自発性を大切にする育児の研究や、

叱らない育児の推奨をされた先生です。

 

まず、先生は生活習慣のしつけにあたって必要なことは、

「ゆとり」のある心です。

急ぐと失敗します。と書いてあります。

 

著書:叱らないしつけのすすめ「ほんの少しのやさしさを」より抜粋

 

後片付けより大事なこと

子どもはなかなか後片付けをしないものです。

私は三年間にわたって、

研究員約二十人とともに「片付け」をテーマとして討論するとともに、研究も行いました。

(中略)

子どもは創造的な存在です。

だから「片付け」を嫌います。

自発的な子どもは、つぎつぎと遊びを考え出しますから、

一つの遊びが終わりに近づくと、すぐに次の遊びを考えだし、

その遊びに飛びつきます。

だから、前の遊びの後片付けをする暇がありません。

 

お母さんの目から見ると、散らかし放題に写るでしょう。

そして「一つの遊びが終わったならば、ちゃんと後片付けをして、次の遊びに移りなさい」と命じ、

後片付けをしない子どもを叱るでしょう。

しかし、自発性が発達していて創造的な子どもには、

それができないのです。

それは、画家の姿に似ています。

 

創造的な画家は、

一日の創造活動が終わったときにきちっと片付けをするでしょうか。

片付けのほうに気を取られていたのでは、

創造的な活動はできません。

アトリエは、外目には全く乱雑な状態のままでしょう。

子どもにも似たような心があります。

お母さんが「片付けなさい」と言っても、

次の遊びの発想で頭がいっぱいのときには、

片付ける気持ちは全く起きません。

お母さんに叱られるから、

仕方なく後片付けしているに過ぎません。

 

後片付けについて、あれこれと討論していたときに、

きちっと片付いている家にいくと、

何となく冷たい感じがするーという発言がありました。

それとともに、よく片付いていない家庭にいると、

温かさを感じることがあるという発言もありました。

 

討論を重ねた結果、子どもの整理整とんが悪いからと言って、

目くじらを立ててうるさく「後片付け」をしなさいと命令することに対して、皆が否定的な気持ちをもったのです。

確かに片付いていたほうが気持ちがよい。

しかし、それは多分に見栄との関連があります。

来客が来る前に急いで片付けをするのは、

他人からの非難を恐れるからでもあります。

 

以上の結論を言えば、子どもに対して片付けた後の気持ちよさを味わわせることは必要ですが、急いで片づけのよい子どもにする必要はなく、思春期になって「美しさ」にあこがれをもつようになれば、自発的に自分の部屋を飾るようになります。

それまで「待つ」必要があるのです。

               ↓

 

長くなりましたが、著書を抜粋してみました。

えー!

思春期まで待って大丈夫ですか~?

そんなー!心配です!!

の声が・・・あっちこっちから、

聴こえてきそう(笑)!

 

              ↓

 

2~3歳の第一反抗期と重なり本当に大変な毎日だと思います。

思春期までまたずとも、幼稚園・保育園に行くようになれば、

生活習慣を身に付ける場所でもあるわけですから、

お友達との競争心もめばえたりして、ヨーイドン!って片付けることができるようになりますよ。きっと。

もう少しの辛抱です・・・

 

 

2014年7月21日             はらやま

 

 

 

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