本日、古牧あけぼの幼稚園で〝わらべうた”をしました。
年間を通し幼稚園に伺います。
園児のみなさんと、親子教室のみなさんに、日本の伝統であるわらべうたを、楽しんでいただきます。
わらべうたで楽しく遊びながら、運動機能やリズム感覚とともにコミュニケーション能力を育むお手伝いをさせて頂きます。
コミュニケーション能力の発達には、人と人との肌の触れ合う経験が必要だと言われています。
お互いの体を触れ合わせる経験をわらべうたでたくさん体験します。
今日は、年中さん→親子教室→年長さんの順番でわらべうたを遊びました。
瞳のきらきら輝いた、ほんとうに元気な子どもたちです。
一人ひとりが、非常に生き生きとした表情をしています。
終ってから、年長さんがわぁーっと私をとり囲みハイタッチ!
いつのまにか、おしくらまんじゅう状態です。
30分間わらべうたをしたのですが、年長さんにとってまだまだエネルギーがあり余っているようですね。
「ありがとうございました!」としっかり礼をして、先生の言うことを聞き、整列してリズム室からいなくなりました。
あれ!?
空耳・・・?
どこかから歌声が聴こえてきます。
「おーちゃをのーみにきてください」「はいこんにちは♪」
のぞいてみると階段をのぼりながら、大合唱が聴こえてくるではありませんか。
こっちを見て笑顔で手を振っています。
まさに自然発生した大合唱です!
おそらく50人の子どもがほぼ全員歌っていたのではないでしょうか。
これです!これ!
わらべうたのチカラってこういうことなんですよ。
「皆さんご一緒に~」とタクトを振らなくても、合唱が始まるところです。
階段をのぼる動き(遊び)にマッチする歌がわらべうたなんです。
主体的に階段をのぼると、それは遊びになるのです。
高度経済成長期以降、うたいながら集団で遊ぶという光景がほとんど見られなくなり、学校で歌う学校唱歌も子どもからそっぽをむかれていたという歴史があります。(No.312子どもの歌を語る)
その年代にふさわしい歌。
うたう喜びがもてる歌。
日本の伝統的な音楽文化の基本は、わらべ唄です。
こういう音楽を忘れず、それをふまえながら、
さらに、こうした自然発生的な歌のほうが、脳の快いと感じる部分に、速く到達するという近年の研究結果などもふまえて、
目の前にいる日本の子ども達に、うたう喜び、音楽する喜びを味わってもらいたい。
そんなふうに思います。
とう突に、
「みなさんの心はどこにありますかー?」
と難しい質問を年長さんにしたときに、一生懸命考えて、
首をかしげながら、手を丸くして胸に当てた子ども達をみたとき、
私は大きな感動を受けました。
ことばにできないほどの、感動を・・・
見ること、聴くこと、挨拶することが、
大変よくできる“古牧あけぼの幼稚園の子どもさんたち”でした!
始まりと終わりの挨拶がほんとうに気持ちよくできていました。
齋藤孝先生の著書によると、
きっちり礼をするという習慣を身につけることは、自分の心をコントロールするということに繋がり、小さい頃から身につけることが特に大切だと書かれています。
将来、人間関係で苦労しないためにも、自分の心をコントロールできるようにしておくことって、大事ですね。
2015年6月23日 はらやま