NO.345 主体的な遊びを中心に・・・


幼稚園選び、保育園選びに頭を悩ませています!」

ーと、先日、飯綱町の子育て支援センターに伺ったときに、お母さん方から伺いました!

 

 

今、 保育現場では子どもの主体性を重視し、子ども自ら生み出す遊びを通して保育を展開することが求められています。

一方的に子どもに教え込む保育(たとえば、ドリルをもとにする保育)を展開する教育は改訂され、子どもの存在を能動的存在ととらえ、環境を整備し保育者は環境にねらいを込める、「遊びを中心とした生活(環境による保育)」という方法で保育を行う考え方が再認識されています。

 

 

なぜそうなったか・・・といいますと、時代に合った、子どもたちにふさわしい保育現場に変えていかなければいけないという理由です。

  視点

  • 少子化や都市化等が進行し、家庭や地域において人間関係が希薄化しています。〈都市化〉では、土の遊び場や自然が少なくなり、子どもだけで牧歌的に安全に遊べる場がなくなってきています。〈少子化〉では、近隣に遊ぶ同年齢の子どもが少なくなってきています。

  • 心の健康が脅かされ、社会的な問題も多く発生しています。幼児の柔らかな心を耕し、豊かな心の芽を育んでいくことが幼児教育の課題です。

幼児期の発達は、幼児が身近な人やものなどの環境とのかかわりの中で、直接的・具体的な体験を通して促されるものです。このため、幼児の主体的な活動としての遊びを促し、幼児期にふさわしい生活が展開されるようにするとともに、自然や人、ものとの触れ合いの中で生きる力や豊かな感性を育てる場として施設を整備をすることが重要です。【著書:幼稚園教育の新たな展開】より

  • 自発的で創造的な活動を促す計画
  • 人とのかかわりを促す工夫

 

ところがー

◎遊びを通した総合的指導の難しさ(邪魔しているもの)

 

  • 子育てを行う多くの保護者は、わが子の成長を早く目に見える形で実感したいと願っている。ドリルや時間割が保護者に支持されることがある。
  • 幼児教育の基本について、一般の方々にはあまり理解されていない現状がある。→幼児にとって遊びは重要な学習なのであるが、「幼稚園は遊んでばかりいる」「先生は何もしていない」などと、厳しい見方をする人さえいる。教師は綿密な指導計画を立案し、様々な援助を展開している。
 


 幼稚園は、体を十分に動かす気持ちよさを体験し、体を動かそうとする意欲や態度を育てる。そのために主体的な活動を促し、幼児の発達に必要な豊かな環境を工夫する。また、思い通りにならない体験も重視し、気持ちを立て直す力を養うとともに、社会生活における望ましい習慣や態度を身に付けさせる。
 それに対し小学校では、各教科において、時間割が設けられ、学習を通して、粘り強くチャレンジ、創造的に自己表現する力、困難を乗り越える強い意志と体力、相互に支え合う力等の育成に努める。
・・・という確かな学力、豊かな心、健やかな身体をバランスよく育むための、学習段階があることを私たちはつい忘れがちになってしまっています。

 

 

子どもたちの現状は、判断力の未熟さ、思いやりの欠如、規範意識や社会性の低下、体力不足などが見られます。なかでも人間関係においては、他者との軋轢(あつれき)や衝突を避け、自分を守ろうとするなど、仲間意識、連帯感の希薄さが育成上の課題となっています。(全国教育大会北海道札幌大会報告より)

 

 

 

 

長期的展望をもち

積極的に考えていくとき

 ↓

保育現場では

子どもの主体性を重視し

子ども自ら生み出す遊びを通して

保育を展開するという

「遊びを中心とした生活(環境による保育)」

という方法を

私は支持したいと思います

   

 

そこで

わらべうた!

わたべうたは まさに人とのかかわりを促す

主体的な遊びです!

 

 

「子供の民俗学」:飯島吉晴先生によると、

元来伝承遊びは、子供たちが各自の体力や能力に応じて、その場の状況にあわせて、皆で創意工夫しながら遊ぶものである。何よりも自主的で自律性をもった自由意思による行為であり、いついかなるところでもでき、しかも子供の発達状況に応じて無意識の腕と体を鍛え、知力を磨きあげることができる点である。

子供たちはこの遊びを通して、自らの心身の要求やエネルギーを健全な形で発散できるだけでなく、さらに自然との触れ合いや社会生活のルールを身体で学び、心身の全体的な発達を促進できるのである。

  

 

NO.61わたしの保育園の頃のあそび

 

 

2015年12月8日

はらやま