NO.360 わらべうたについて、専門家や研究者はこんなふうに言っています!

 

 

汐見稔幸先生

 

わらべうたは、ふれ合いのうたであり、子どもと遊ぶうたであり、育ちを支えるうたに他なりません。

そのゆったりとしたリズム、五感をやさしく刺激するふれ合いなど、子育てにおける大切な要素がたっぷりと含まれています。

愛情をたっぷり受けて、健やかに育ってほしいと願った子どもへの思いがうたわれています。

心と体の発達という面においても、わらべうたはとても重要な役割をはたしてくれます。

愛情を心の栄養として欠かせない人の育ちにとって、信頼する人からの愛情あふれる肉声と肌のふれ合いをくり返し受けることは、なくてはならない体験です。 

聞きやすい、うたいやすい、覚えやすい、たくさんのふれ合い体験を与えてくれるわらべうたが、子育てにとって欠かせないものとして伝えられてきたのには、理由があるのです。長い年月を生き抜いてきた人々の知恵が、子育てのスキルとしてのわらべうたとして残ってきたのです。 

 

 

 

今井和子先生

 

乳幼児にとって最も大切な歌が、古くから伝承されてきたわらべうたであることはいうまでもありません。それは子どもたちの一番安心できるテンポが心臓の鼓動と同じ2拍子のリズムだからです。

わらべうたには、おとなが子どもとかかわりながら歌うあやし歌と、子どもどうしで歌いながらあそび、つながりあっていく集団あそび歌があります。0・1・2歳児の場合は、ほとんどがおとなが子どもにしてあげるものです。

上手に歌おうと思わずに、「あなたのことをとてもいとしいと思っていますよ」という気持ちをこめて歌ってください。(中略)わらべうたには、意味のわからないことばがありますが、子どもはことばの意味よりも音声(音)から入っていくので、すぐに覚えてしまいます。

わらべうたあそびをしているときは、日ごろのせわしなさから解放され、ゆったりとしたときが流れます。きっと子どもとともにいることを、幸せに感じられることでしょう。

 

 

 

阿部ヤエ先生

 

昔から、子どもは「あそび」をとおして成長してきました。今、その「あそび」が忘れられていませんか?

「いもむーし ごーろごろ」や「にらめっこ」、「手あそび」など、幼い子のわらべうたは、大人と子ども、親と子の心の通い合いを生み、子どもの心と体を育てます。それはまた親にとって、子育ての知恵にも満ちています。

子ども同士であそぶ「鬼ごっこ」や「ジャンケン」など、勝ち負けのあそびは、人とともに生き、人生を乗り越えてゆく力を育てます。そこにはまた、人生の教えも秘められているのです。

 

 

 

小林衛巳子先生

 

赤ちゃんへの″あやし”は、いつもお母さんに見ていて欲しい赤ちゃんの欲求を満たし、機嫌を良くし、気持ちを安定させます。

またそれだけでなく、赤ちゃんが喜んで心や体を動かすことで、心身の発達を助けていきます。お母さんは赤ちゃんを機嫌良くさせる方法を手に入れることで、育児がぐんと楽になります。

わらべうたは伝承の音楽遊びです。その時採譜したものは残っていますが、各地方でメロディやことば、遊び方が違うものがあります。ご家庭や保育の現場で、やりやすいように工夫をしながら、赤ちゃんと遊んであげましょう。

 

 

 

飯島吉晴先生(わらべうたの集団あそびについて)

 

伝承遊びの長所は、何よりも自主的で自律性をもった自由意思による行為であり、いついかなる所でもでき、しかも子供の発達状況に応じて無意識の腕と身体を鍛え知力を磨きあげることができる点である。

子供たちはこの遊びを通して、自らの心身の要求やエネルギーを健全な形で発散できるだけでなく、さらに自然との触れ合いや社会生活のルールを身体で学び、心身の全体的な発達を促進できるのである。

 

 

 

 このことをCMで毎日やって、みなさんにお伝えすべきだと思います!

 

 

当サイト内検索 ↓

 

「嵐」「ネコ」「おばけ」「龍」「ブログ」「わらべうた」「研修会」「悩んでる人いませんか」など・・・

検索いただければ幸いです