本棚を掃除~
ん、、、?
変色した 本がでてきた…
昭和35年5月31日 初版第一刷発行
定価130円
えー!!
ひゃく三十円~
片山哲:著『白楽天』
パラパラとめくる
でた~~~
龍。。。
物事には必ず両面がある…
〝龍に乗った方がいいという考え〟と
〝やめとけよ~という考え〟ね
いの一番
〝龍になりそこねた鯉の詩〟がでてきた
えっ?
失敗しておでこを傷だらけにしちゃったんだってよ!
これは大変だ
最近〝龍〟が気になって
空ばかり眺めている
わたしへの
忠告かもしれないぞ
よく読んでみよう
読み方:
【てんかくのぎょ】
りゅうもん てんかくのい いかん
こうびせいきかえり かえるのはじめ
いうならく てんにあって あめをおこなうのく
りゅうとなるは いまだかならずしも
ぎょとなるにまされるにあらず
著者意訳:
人間成功の門である龍門を登れず悲観する青年に与うの詩。登龍門の鯉の詩として有名である。
今どきの成功を やたらにあせる青年に読ませたい名詩である。大いに気に入ったので、いの一番にこれをもってきたー(片山哲:著「白楽天」)
【本文より】
- 龍門は黄河の上流にあり、その伝説にいう。鯉がここを登ることができれば龍となる。登龍門の語源。てんかくとは、ひたいを岩にぶっつける。試験を受けたが、落第をしたこと。登れなかった鯉の話。魚が疲れると、尾をあかくする。青いヒレを出すようになるという。 これは、なかなか面白い、白楽天の人生観が、よくあらわれている。若い人たちは、あせりあせって、無理なことをやる、人を追い越そうと、力、不相応なことをやりたがる。さようなことをするなと教えているわけだ。龍門の急流、すなわち滝のような関所を登りそこなって、もとの鯉となって、尾を紅くし、青いヒレを出して、あぶあぶしておっても、そうがっかりするな、考えてみなされ、龍となって、大成功をとげ、雨をふらす如き大きな地位に登り得たと仮定しても、力のないものが、身分不相応の位を得れば、すこぶる苦労の多いことだ。それよりも無理をせず、もとの通り悠々と湖水や川で泳ぎ廻る平凡な鯉の方が気楽ではないか、呑気でいいではないか、その辺の方々あせるな、あわてるな!
そういえば、金閣寺の裏庭に『龍門の瀧・鯉魚石』というのがあったはず 京都に行ったときの写真を、ゴソゴソ引っ張り出してみました
わあ~
この本の著者は
社会党から出た元首相だったんですね
存知ませんでした
あっ!
第24回参院選がおとといから始まりましたけど
候補者の額をよーく見てみると
古傷が浮かんでいるかもしれませんよ
その人はきっと___
過去に落第経験があり…
おでこを傷だらけにしたけど
リベンジした人ということになります、笑
あのー⤵
天の神様、龍神様、白楽天様
私も、ちょっとあせって、力、不相応なことをやりたがったことがあります。龍門の急流は夢見てもほど遠く、近所の河川の滝のような所を登りそこなって、あぶあぶすることは想像ついておりました。それを、言葉で表現して頂いたことで、本当にスッキリ致しました。お礼申し上げます。さらに、励まして頂き感謝致します↓
- そうがっかりするな、考えてみなされ、龍となって、大成功をとげ、雨をふらす如き大きな地位に登り得たと仮定しても、力のないものが、身分不相応の位を得れば、すこぶる苦労の多いことだ。それよりも無理をせず、もとの通り悠々と湖水や川で泳ぎ廻る平凡な鯉の方が気楽ではないか、呑気でいいではないか、その辺の方々あせるな、あわてるな! (本文より)
わたしは龍に一度乗ってみたかっただけなので~
身分不相応な考えをしたことを許してもらえますか?
お尻を赤くして、おでこが傷だらけになることだけは…
勘弁してください~。
天の声 ↓
(おまえを許すぞ~だが…そもそも青年に与うの詩だからな…お前はもしかして老年か?)
はい!
そうです。老年です
翌日、呑気なわたしは
コリもせず
職場の駐車場で空を仰いだ
うわぁ~
〝龍〟がいそう~💛!
「はらやまさーん、何かあるんですかー?」
まずい!
青年の部類に入る、若い職員がこっちにやってきた…
私のマネをして空を見ている~
あはは、苦笑~
「何もないけどね」
「えっ!?もしかして…何か趣味ですか?」
首をぐるぐる回して空を眺めている
「う、、、ん。へへっちょっとね~しゅみみたいなね」
「すごいですね!私はちゃんとした趣味がないんですよ。ホント!はらやまさんすごいですね。教えてくださいよー!」
「あは・・・また、、、時間があるときね、、、」
「おねがいしますね」
「は~~~い(苦笑)」
「 ___ 」