こんばんは
はらやまです。
本日は、飯綱町子育て支援センターにて
わらべうた遊びがありました。
可愛らしい0才から2才の子どもさんと
10時から11時の一時間も
タップリわらべうたで遊びました。
参加者のなかには
上のお子さんからわらべうたに参加してくださっているママが何人かいらして、やってて良かったなぁ~と思う瞬間です。
日本わらべ歌全集のなかから、「人工衛星飛ばそ」を拾い出して、オリジナルな現代の親子遊びに作り直したものが、地域に広がり楽しまれ遊ばれている様子を、一人のママから聞いてすごく嬉しかったです。
4~5年前、科学センターで毎月〝わらべうた教室〟をさせて頂いていて、お父さんの参加もけっこうあって〝たかいたかい〟の動作とわらべうた、それから人工衛星〝ぎんれい〟にちなんだ何か、特色のあるわらべうたはないか?と探したら、「人工衛星飛ばそ」が数あるわらべうたの中から飛び込んできました。うれしかったですねー。これだ!!と思いました。
〝郵便屋さんの落とし物〟のふれ合い遊びも、わらべうた講座では、みなさんに喜んでもらっています。大縄跳びの歌をひざ乗せ遊びに作り替えてみたのはかれこれ8年前です。「お母さんのひざは情緒不安解消の場です。ちょっと抱っこしてもらうだけで、幼稚園や保育園でつらいことがあっても、自分の力で不安を解消することができます!」というコメントとセットで遊んでいただいています。
初めて参加の方でも、すぐに覚えられて家でもできる利点があります。ある研究者によれば最短8秒あれば、膝の上で子どもを落ち着かせることができるということが書かれていました。
うーん。わらべうたは良くできていて感心します。短くてピッタリですから。郵便屋さんを計ったら20秒くらいでした、笑。
小泉文夫 著ー子どもの遊びうた(わらべうたは生きている)
のなかに、わらべうたについて、どの歌も伝承的な要素をもっているけれど、常に新たな作り替えの創造性の中に生きているものという概念をもたなければいけないーそんなことが書かれています。確かに、あまりにも時代とかけ離れていれば、ニーズが少なくなってしまうと思うわけです。読んでいくうちに、例えに「人工衛星飛ばそ」が、出てきて驚きました。小泉先生のなかでも人工衛星は特別のわらべうたになっているということでしょうか?
(本文より)
1960年ごろにわらべうたを調べてみると、日本の子どもたちはおびただしい数の伝承的なわらべうたを知っていました。そしてそれらの大部分は、私が子どものときにうたっていた歌とは別の新しい歌なのです。
つまり、伝承的なわらべうたは、古い祖先の歌をただ忠実に伝承しているのではなく、多くの子どもたちの口を経過するうちにどんどん作り替えられて、十数年もたてば、まったく別の歌といってもよいほどに変わってしまうのです。(中略)私たちが子どものころには聞いたこともなかったような歌でも、実はこの「古い歌」の作り替えであることが多いからです。
たとえば、最近の「人工衛星飛ばそ」という遊びとその歌は、一見新しい遊びであり新しい歌のようにみえます。ところがこれは、「いろはに金米糖」という遊びを基本にして、人工衛星の時代にふさわしい内容に変えたものなのです。こうした新しい外見と古い内容の歌や、古い外見と新しい内容の歌は数え上げればキリがないでしょう。
したがって、私たちは、わらべうたについて、「新しい歌」「古い歌」という区別はやめて、そのかわりにどの歌も伝承的な要素をもち、常に新たな作り替えの創造性の中に生きているものという概念をもたなければなりません。
昨日 クローズアップ現代+で、虐待入院がすごく増えていることをやっていました。虐待件数が多く専門施設に入れない子どもが、行く場所が無くて仕方なく入院をしている社会問題です。
子育てには、実はそれなりの技があります。あやし方というべきスキルがあるんです。コツがわかっているのと、わかっていないのとでは、労力がまったく違ってきます。
子育てを困難だと感じる理由の一つに、あやし方がわからない・・・というのがあるわけですから、具体的なあやし方、ふれ合い方であるわらべうた遊びに是非ご参加いただきたいと思います。
2017.7.21 はらやま