こんばんは。はらやまです。
今日は、年少・年中組さんのわらべうたがありました。
長野と古牧のあけぼの幼稚園を移動して
園児の皆さんとたくさんわらべうたで遊びました。
本日の内容は、
手や指を動かし脳を活性化するもの、リズムを楽しむもの、運動機能の発達を確かめるもの、気持ちの発散と表現をする遊び、みんなで協力しあって演じ仲間意識をつくる遊び、などを行いました。
攻撃的なものを遊びの中で発散できる保育計画を3歳児には導入して欲しいということが(山田真理子 著『機微を見つめる』)に書かれています。保育課題を保育計画につなげて考えていくということです。
山田先生の発達理解によるとー
3歳児(年少)では、自己主張と攻撃性の発散があります。「チャンバラごっこ」「○○だぞー」ポーズをとるというように、自分の中に起こってくる攻撃的なエネルギーをマイナスなものだと押さえつけるのではなく、明るく発散していい、表現の分野にどんどんそのエネルギーを出していいと言うのが先生の考え方です。特に3歳児はそういう攻撃的な発散を遊びとして展開して欲しいのだそうです。
私も、子どもの頃そういうことが大好きでしたし、
育ちの中でとても重要なことだと考えています。
- どっちんかっちん→巨人になる
- あーぶくたった→鬼になる、鬼から逃げる
- おーかみさん今何時→鬼になる、鬼から逃げる
二人組の遊びです。じゅず球のガラガラを振って歌が終わったところで床に置きます。次はじっと待っていた向かいの子の順番です。順番を待つことの習得は、秩序のある整った社会に繋がっています。ルール感覚を日本のわらべうたのリズムで学びます。
明治大学教授 齋藤孝先生の著書「子どもの集中力を育てる」のなかで、近年の子ども達は自分自身の存在を非常に曖昧なものとして受けとめていて、いわゆる「透明な自分」という感覚があるが、その重要な要素として、腰肚(こしはら)に力の入らない身体があると警告しています。腰や肚に力が入る身体感覚がこの30年の間に急速に子ども達から失われていのだそうです。原因として、子どものときに生活の中で遊びや手伝いを通して腰や肚を鍛えることがなくなってきたことが考えられるそうです。
そこで、私はわらべうたに綱引き遊びを取り入れ、腰肚を鍛える遊びを考案しました。 今年は年中組さんに初めておろしたので、うまくできていませんが、写真の右下の女の子のように腰を低く構えると身体の中心感覚ができるはずです。
これからが楽しみです。
3歳児の年末ごろになると、2人遊びができるようになります。2人ペアが作りやすいような、保育展開を日常的に言葉かけをしてみたり、あるいは課題を出してみたりするということが保育指導だと思います。(山田真理子教授)
わらべうたは、二人の遊びがたくさんあります。
保育の中に取り入れることで、発達課題を踏まえた教育になると思います。
2017.7.24 はらやま