NO.548 長野あけぼの幼稚園で〝勝ち負けのわらべうた〟

 

 

 子ども同士であそぶ『鬼ごっこ』や『ジャンケン』など、勝ち負けのあそびは、人と共に生きることや、人生を乗り越えてゆく力を育てるのだそうです。ホントかな、大げさな…と思う方もいらっしゃると思います。確かに、私も最初はそう思いましたが、笑。『わたべうた』を続けているうちに、少しずつそこのところがわかってくるから、不思議です。

 

 

 

先日、くう・ねる・あそびという番組で、又吉直樹さんが小学生を集めて聴き取り調査していました。やっぱり子ども達は時代が変わっても『鬼ごっこ』や『かくれんぼ』が大好きなんですね。

 

 

 

 勝ってうれしい!優越感、達成感、負けて悔しい!挫折感や葛藤。そういったものが一度期に体験できるわけです。

10歳までは、ジャンケン遊びと鬼ごっこをたくさん体験してほしいと思います。(なんと!ジャンケンポンは、日本発祥なのだそうです。えー?これも、ホントかなと思いますよね。(小泉文夫先生の著書に書いてありました)

 

 

 

〝10月の古牧あけぼの幼稚園のわらべうた〟で、鬼になってしまい、悔し涙の男の子(年中)がいました。このように、思い通りにならない体験も重視し、気持ちを立て直す力を養うことが、『たくましく社会を生き抜く力を育む!』ことのわけで、『これ、この瞬間が育ちにいいんだ!…』と思いを込めて、担任の先生に目で合図をおくると『ハイ』というように頷いてれました。

 

 

 

 自由遊びのなかで、子どもだけで大人が介在しない遊びになると、わらべうたの教育的特徴が発揮できて大変面白くなってきます。今、子どもだけで集団遊びをさせて、葛藤やつまづきを大切な心の動きとし、思い通りにならない体験も重視し、気持ちを立てなおす力を養う自己調整力の教育が求められています。

 

 

 

 

 

 円状になるとお互いの顔が見え、その中で、なにか笑いが起こったときに、お互いの笑顔が見えるのがいい。その瞬間にひとつの楽しさを共有でき、その輪の中に一体感のようなものが生まれる。

 

 

 

 

『やなぎのしたには』や『お寺のおしょさん』『あーぶくたった』のよく知っているわらべうたの他に、19種類のわらべうたを遊びました。初めての『どんどのみず』については、〝もう一回、もう一回~!〟と何度もリクエストして挑戦しました。やっぱりちょっとだけ難しいことを与えていくと、子ども達はすごく燃えます!子ども達の笑顔で、私も担任の先生も(毎回のことですが)、いつの間にか満面の笑顔になっています。

 

 

  2017年11月2日 はらやま

 

 

 

わらべうたは保育士と子どもの心をつなぐ