NO.561 お尻が黒くなる温泉、宇多田ヒカル〝真夏の通り雨〟が聴こえそうな野天風呂

七味温泉 渓山亭の野天風呂 恵の湯
七味温泉 渓山亭の野天風呂 恵の湯

 

 

 

 

 

「いい?知ってる?」

おじさんは何か急いでいる様子で

かなり短縮して確認した

 

 

 

 

「はい…」

 

 

 

 

(お尻と手が真っ黒になる温泉って

知ってますよ)、、、

 

 

 

 

チケットを自販機で買って

振り返ったとき

係員はすでに消え

あたりは静まり返っていた

 

 

 

 

辺りは 

硫黄の臭いが

立ち込めている

 

 

 

恵の湯

 

 

 

 

 

誰一人いない

長野の山奥の温泉…

 

 

 

 

もしかしたら

さっきの係員は

タヌキかムジナかもしれない

 

 

 

  

うわっ

(振り返ったが、やはり誰もいない)

気のせいだ 

 

 

 

 

やがて

湯につかる私に

平穏と

1/fゆらぎがやってきた

気分が良かった

 

 

 

 

 ボヘミアの平原を渡る風でも

想像してみようかと思ったがー

よくわからない

 

 

 

 

そのとき 

ニュース ZEROの曲が

遠くから

聴こえてきたような気がした

 

 

 

 

『夢の途中で目を覚まし

さっきまで鮮明だった世界

もう幻…』

 

 

 

 

真冬なのに

宇多田ヒカル

真夏の通り雨

だった

 

 

 

 

ここは自然に囲まれた

露天風呂のある温泉郷

(脱衣室にはドライヤーが

ないのでお気を付け下さい)

 

 

 

 

 

ユーチューブよりお借りしました

 

 

 

 

ユーミンの歌を想い出します