白熊とでんでん虫を
手に入れた
あとは、
うさぎの耳と子羊の耳を
ゲットするだけだ
夕方、薄暗くなってから
バケツの水を…
柄杓(ひしゃく)でかき混ぜる…
とうとう、はらやまさん
あっちの世界へ行っちゃった・・・
ご安心ください!
これは
黒魔術の世界
呪文を唱える道具…
では、ありません。
園芸植物のことでした
植物って本当に不思議ですね
花の種類も数え切れないほどで
飽きさせません
白熊もでんでん虫もウサギの耳も
葉っぱに特徴をもつ寄せ植え用の
植物、カラーリーフなのです
NHKで〝ミミクリーズ〟という
番組があるのご存知ですか?
その番組のねらいは
3~7歳の子ども達の
知的好奇心を触発して
観察眼と想像力を磨くことにある
そうです
そして「なぜだろう?」という
疑問をきっかけに
「科学する心」を育て
「自分で考えること」を促す
自然科学番組を目指しているとのこと
そこまで
教育的に考えていませんが…
孫が庭に出て
毛だらけの銀色の葉っぱを
恐る恐るさわってみたり~
ウサギの耳のような葉っぱと
動物園でさわったウサギとを
比較して何かを考える…
そこをねらっています
触ってなめらかな
もふもふとしたさわり心地を
可愛い孫に
体験させてあげたいのです
アプローチ伝いに歩いていったら
突然
奇妙なでんでん虫がじゃ~んと
驚愕!…
なんてことを空想すると
ワクワクします
これが専門家のいう
〝原風景の宝石を埋め込む〟
ことかと・・・
以前、託児をしているとき
小学1年生が
「これ、何? はらやまさん」と触った瞬間
カラスノエンドウが
ぽーんと弾けたのを
今でも思い出します
本当に驚いて
私も子どもみたいに
すごいすごいといって
笑いました
ちょうど生物学者
レイチェル・カーソンが
姪の息子ロジャーを連れて
海辺や
秋の庭をオーケストラと呼んで
探検したように
わたしも孫ができたら
マネをするのが夢です
なにか面白いものをみつけて
よろこび合うのが老後の楽しみ
となっています
- 子どもの頃「うさぎの耳」と呼んでいた、スイセンノウ(フランネル草)
- 子羊の耳(和名はワタチョロギ)という名前の、ラムズイヤーハンギング
- 血止め草と祖母が教えてくれた、カットバンの役目をする常緑の多年草。つばをつけて直接傷口に貼る。
思いをはせながら
遠い目をして
綿半を出るとき
園芸コーナーの端っこに
オジギソウ
が置いてありました
「あ!オジギソウ」
久しぶりにちょんと触ると
裏切らずにちぢむ・・・
もう一回やってもちぢむ・・・
本当に不思議な植物です
失敗、失敗!
ぜひとも我が家に
招待しなければならない
スタメン、オジギソウを忘れていました
私達の世界を豊かにしてくれる
不思議な不思議な植物を
心の柔らかい幼少期に
たくさん覚えて~
センス・オブ・ワンダー
(神秘さや不思議さに目を見はる感性)
を孫に、と願っています
- センス・オブ・ワンダーについて、レイチェル・カーソンは、やがて大人になると決まって到来する倦怠と幻滅、あるいは自然の源泉からの乖離や繰り返しにすぎない人工的快感に対する、つねに変わらぬ解毒剤になってくれるものであるーと説明しています。
植物の不思議
葉っぱは最初に、細い茎のようにでてきて、いつの間にか、ロールパンのようになって最後に開きます。そして常にどこかにしずくをつけています。