NO.616 〝わらべうたで子育て〟を読み返してみました

 

 

久しぶりに、

阿部ヤエさんの

〝わらべうたで子育て〟を

読み返してみました。

 

 

 

 

 

 

東北弁で書かれているので

長野県人にとって

ことばに違和感がありますが

わらべうたの本質がわかります。

 

 

 

活動を始めて半年過ぎたころ

遠野に阿部ヤエさんを訪ねました。

2010年7月1日(平成22年)

今から8年ほど前になります。

千葉市の小林衛巳子先生から

「会っておいた方がいいですよ」

と助言をいただいたからです。

 

 

 

岩手県庁に出向したことのある

兄の紹介で

遠野市立博物館を訪ねたあと

阿部ヤエさんに会いました。

 

 

 

ミニ講座というかたちで

お話を伺ったことを思い出します。

 

 

 

博物館が改装され

「大事な掛け軸がどこかにやられて

しまった」と嘆いておられました。

 

 

 

それは

花盛ん開いた

はさみで ちょんぎりと

えっさか さっさ

というわらべうたの掛け軸です。

 

 

 

山伏が伝承している絵らしく

遠野にとっても、歴史的にみても

大変貴重な掛け軸なのだそうです。

(確か…その様なことを仰っていました。すぐにブログを書かなかったので記憶が曖昧になってしまい違っていたら申し訳ありません。)

 

 

 

実は 

わたしがその旅でもう一つ

知りたかったのは

遠野の子どもたちが

〝今でもわらべうたで遊んでいるのか?〟

ということでした。

 

 

 

できたら

学校訪問などもしたかったのですが…

名もないわたしには

かないませんでした。

 

 

 

公園で遊んでいた親子や

博物館の方に直接尋ねると

「わらべうたはあまりやってない」との

返答でした。

その代わり〝語り〟には

力を入れていて

小学生にやらせているのだそうです。

 

 

 

その後

カッパ淵を見学してから

帰途につきました。

 

 

 

そのわずか

8ヵ月後の2011年3月11日に

東日本大震災があり

多くの方々が犠牲となったのです。

 

 

 

長野県の栄村も震災となり

我が家の愛猫もショック死をしました。

 

 

 

遠野市でも

震度5強あったことから

市役所の柱が折れ

使用不能となったりするなか

後方支援の拠点となり

本当に

みなさん大変な思いをされました…

 

 

 

何もしていない自分を

考えると

遠野へ出向いた記録を

ブログにまとめることが

どうしても

できませんでした。

 

 

 

 

 

↑ 写真は、博物館から

送って頂いたわらべうたの資料です。

 

 

 

遠野の民俗文化を残すために

阿部ヤエさんの寄稿した

大変貴重な資料です。

 

 

 

400以上のわらべうたが

載っていますが

 

 

 

当時の館長、菊池理紀夫さんの

ことばです。

 

 

 

  • 遠野のわらべ唄は、私たちの祖先の貴重な文化遺産であり、日失われつつあるおおらかな優しさと豊かな心を感じるものです。阿部ヤエ氏の長年の調査研究に深く敬意を表しますとともに、改めてお礼申し上げます。(遠野発刊にあたってーより)

 

 

P70 わらべうた〝花盛ん開いた〟

の一部を紹介します。

 

 

 

  • 花盛ん開いたの唄でじゃんけんの遊びをします。この遊びは、一度しかない自分の人生に、美しい華を咲かせるためには、勝つことが大事であり、そうした気持ちをもたせる遊びだといわれていました。生きてゆくためには、自分に勝つ、人に勝つ、世間に勝つといったことが大事であり、じゃんけんの遊びは、勝つということはどういうことかという気持ちを、遊びを通して起こさせ、競争心とか努力をする心を育ててくれるということでした。

 

 

今後もこの資料を

ひも解いては

先人の知恵を

子育て活動に

活かしたいと思います。

 

 

2018.7.15 はらやま

 

 

 

今やっていることは未来に現れる遠野