NO.712 ことばは歌のリズムにのると身体の中に入りやすい唱歌〝お山の杉の子〟

 つくし

 

今朝のテレビで

日本で一番高いビルは〝あべのハルカス〟 ですが

それを超える木造ビルを、木材を使って2041年までに

東京丸の内に建設するとやってました。

 

 

日本の3分の2は森林で

戦後に植えたスギ、ヒノキを伐採する

時期が来ているのだそうです。

 

 

そのとき、ふと

幼少期にくり返し祖母が歌ってくれた

〝お山の杉の子〟という童謡を思い出しました。

 

 

むかしむかしのその昔~

椎の木ばやしのすぐそばに

小さなお山があったとさ あったとさ~♪

 

 

【歌の内容】は

昔、椎の木林のすぐそばに小さなはげ山があり、いつでもみんなの笑いものにされていました。周りがバカにしても、お日様だけはにこにこと声をかけ励ましてくれたのです。甲斐あってある日スギの子が芽をだしました。「おひさま こんにちは~」と明るく芽をだしたのです。それを横で見ていた椎の木は、こんなチビ助何になる、あっははのあっははとあざ笑いました。スギの子は一瞬たじろぎましたが『何の負けるか、いまにみろ、大きくなって国のためお役に立ってみせまする、みせまする』と思いを固めたのです。結果、昔はげ山だった小さな山は立派なスギ山となって、スギの子は椎の木を見下ろす大杉になったという内容です。

 

 

この唱歌は、歌詞が戦時色のため、進駐軍の検閲の許可を得るために改作が繰り返されたのだそうです。時代に翻弄された歌とウィキペリアに書いてありました。 この歌が いいか、悪いかは別にして 私のアイディンティティに影響した歌になったことは確かなのです。

祖母は、3番までしか知らなかったようで、くり返し私に歌いかけました。

 

 

「今、ダメな自分であっても いつかは、スギの子のように大杉になれるかもしれない」という そういう希望を祖母は私のなかに、歌を通して埋め込んだのでした。

 

 

遺伝か、環境か、そういう議論が昔から

専門家によってされていますが

(頭の良さはというのは残念ながら遺伝らしいのですが、「言ってはいけない 残酷すぎる真実」という著書で読んだことがあります。メンタリストDaiGoさんもよく言っています。)

環境(学習)の部分で、生きる力につながる

こういう教育ができるんだなあ・・・と

もちろん、祖母は手持ちの歌が

それしかなかったからくり返し歌ってくれただけの偶然のものなのですが。

 

 

そんなふうに無意識のうちに影響してしまう

ことばだったり

歌だったり

うかつにはできない

逆に怖いなぁ~

 

 

ことばは歌のリズムにのると

身体の中に入りやすい

「子どもはことばをからだで覚える」

(中公新書)正高信男著に詳しく書かれていますが、

ですから良い物を選んで

子どもに与えたいし、

また自分の思いを子どもに残したいとか

子育てのやり甲斐にもつながるわけですが・・・

 

 

『お山の杉の子』の3番までで育った私は

5番6番まで知らなかったことで

免れたかな・・・と

 

何から免れたのか?

軍国主義の色から免れたのかなと、笑

 

 

住友林業の広告に

l  日本人は、古来より木に親しみ、木とともに生きてきました。人生100年時代と言われるこれから、木と、どのように生きていくか。平成も終わるいま。住友林業は、未来を見つめて、木を活用し、次の時代にも宝物となるような価値を創造していかねばならないと思います。時を重ねることで価値を増す「時間財」と、あたらしい時代へ。

(2019.2.17)

 

 

そこで経営コンサルタント臥龍さんこと角田識之先生の

以前にも紹介した、子どもの大木化作戦を思い出しました。

 

 

 『子どもの大木化作戦をやりましょう!』子どもを木に例え・・・これから生れる木が少ないとしても皆で大切に栄養を与え、一本一本を太くしようではないか!という社会への呼びかけです。

 

 

お日様がスギの子にいつもニコニコ声かける〟歌詞の部分は〝教育〟でありますから~

(あっ!日本の天皇家の象徴、天照大神か・・・

 

 

 

少子化、子どもの大木化作戦

 

 

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