自分の親は毒親かもしれない、大人になっても生きづらさを抱え相談に訪れる人が増えているそうです。
NHKクローズアップ現代+ 2019年4月18日放送で、親子関係を見直すには?毒親にならないためには?とやっていました。ご紹介します。
精神科医の岡田尊司さんは
毒は少量だと薬だけど 過ぎると毒になる
親の愛情も過ぎてしまうと
本人を縛ったり主体性を侵してしまう
毒として作用してしまう
と、説明されました。
Point1 毒親って何?
- 過干渉「過度の期待」「○○大学に行きなさい」「恋人と別れなさい」「いい子でいなさい」「きちんとしなさい」ゲストの東ちづるさんはこれに苦しめられたそうです
- 暴言・暴力
- ネグレクト(育児放棄)
Point2 どうやって毒親乗り越える?
- 第三者に〝親への不満〟吐き出し わかってもらう
- 親に不満ぶつけ〝距離〟を置く
- カウンセリングで親子の問題を発見(ゲストの東ちづるさんの場合)
Point3 毒親にならないために
- 安全を脅かさない
- ほどよい世話
- 共感性(思いをくむ)
毒親に育てられると・・・
- 過度に従順・反抗的
- 心身のトラブル・適応障害
- 育児や夫婦関係に支障
人間、親子といえどもそれぞれ違う特性をもった存在です。だから親にとってこれが一番いいと思うことを「こうしなさい」ということは、子どもにとっては全然的外れなことになってるかもわからないですね。(クローズアップ現代+ 岡田尊司さん)
番組の中で「愛と期待は別のものだと思うんですよ」と東ちづるさん。「過度の期待は子どもにとって 押し付けになってしまう」と岡田尊司先生。
毒は親だけ?
岡田先生は続けます。生きづらさの原因はすべて親からきているとは言えません。社会のいろんなストレスがあります。しかし(良好な親子関係は)そのストレスを逆に押し戻してくれる、守ってくれる存在、ベースになる〝安全基地〟になってくれる存在、それが親子関係だと思います。一番の最後の避難場所だと思うんですよね。世界中の全員が敵であろうが、親だけは自分のことを守ってくれる信じてくれる、とういった最後の砦があれば、人間ぜんぜんストレスの受け方が違うと思うんです。
私の考えです
生き生きと人生を幸せに過ごすために、かねてから〝主体性〟が、とても大事だと考えています。
誰かの人生ではなく、自分の人生を生きる歓びというのは、自由無しには叶えることができません。
主体性が育っているからこそ、工夫や発想が生まれて人生を充実させることができると思うのです。
面白かった!と言って人生を終わるためには、盆栽のように針金でグルグル巻きにしないよう、注意が必要です。
今、日本で一番多い殺人事件は、尊属殺人だそうで55%なのだそうです。
背景には様々な問題があると思います。もし、そのなかにこの毒親もあるのだとしたら大変!
人ごとではありません。
毒親から子ども達を守る効果的な方法は、あらかじめ社会に正しい知識を周知させることだと思います。子育て支援が国を救う。
国は予算を出して、そのような社会環境を早急につくらなければいけないというのが、私たち国民の考えです。
2020/01/06 はらやま