NO.1101 わらべうたの教育力『子どもの集中力を育てる』齋藤孝 著より〝集中力の育成〟について考察

 

 

 

 

こんばんは

はらやまです

 

 

暑くなってきましたね

 

 

車通勤ですが

駅前を通ることにしています

 

 

観光客らしき人や

通勤通学の人の服装から

季節を感じることもできるし

 

 

賑やかな場所から

エネルギーをもらえそうな気がして

 

 

いわゆる、験担ぎです、笑笑

 

 

初夏のきらめきを感じる

活気のある季節となりました

 

 

 

 

本日のブログは

明治大学教授

齋藤孝先生の著書

『子どもの集中力を育てる』より

わらべうたの遊びによって育つ

『集中力』について

考えてみたいと思います

 

 

齋藤先生のご専門は

教育学、身体論

コミュニケーション技法です

 

 

私は〝わらべうた〟を伝承しています

 

 

先回までのブログは

齋藤孝先生の著書から

 

 

  1. わらべうたの教育力『まねる力』について 
  2. わらべうたの教育力『型の効用』について
  3. わらべうたの教育力『身体知』について

 

 

を考えてみました

 

  

 

伝統的な身体文化の遊び

わらべうたは

〈中心感覚〉〈距離感覚〉といった

〝身体感覚の教育〟や

〝コミュニケーションの基礎づくり〟

に大変良い遊びであり

 

 

それが身体知〉となって

からだの中に記憶されて

のちに、高齢になっても

その感覚は生き続け

元気な身体の源となっている

 

 

しかし

それが今 衰退してきており

 

 

後世に残す対策としては

 

 

既に、からだを触れ合わす遊びが

〈身体知〉となっている世代の人が

先に立って

伝えていくべきである 

 

 

齋藤孝先生の著書から

本当にたくさんのことが学べます

 

 

著書のなかで

〝わらべうた〟のことが

書かれていますが

直接〝わらべうた〟という

言葉は使われていません

 

 

〝伝統的な身体文化の遊び〟

という言葉で書かれています

 

 

 

 

  

わたしは

身体を動かすことが

大好きな子どもでした

 

 

「生傷が絶えないなぁ」と

小学校の担任や

隣のクラスの先生にまで

苦笑されていました

 

 

ですから

どうしても身体論からみた

〝わらべうた〟が

気になってしまいます

  

 

わらべうたと繋がる箇所を

抜粋しながら

本日は

〝集中力を育てるわらべうた〟を

考察してみたいと思います

 

 

 

『子どもの集中力を育てる』より

 

 

 

齋藤孝先生が「齋藤メソッド」

という

小学生を対象とした私塾を

考えた始まりは

 

 

【本文より】

  • 教育現場で、集中力を生む「学ぶ構え」をからだからつくる必要性を、切実に感じていたからです。この構えができている子は、はじめはそれほど頭が鋭く働かない子どもでも、何事に対しても能動的に動けるからだをもっているため、どんどん伸びてきます。場の雰囲気・空気に慣れていくのも早いので、学びに対する反応が非常に速い。
  • 集中力のある子は勉強も遊びもよくでき、集中力のない子は何をやっても中途半端で根気がつづきません。もともとの能力よりも、ここぞというときさっと集中できるか、ねばり強く課題に取り組めるかどうかで、学習の成果はまったく違ってきます。集中した状態とは、脳が活性化して高速回転しているときです。実は、そんな生き生きとした脳の働きは、からだから生まれます。からだに「学ぶ構え」ができているかどうかが、集中力を決定するのです。

 

 

私たちの子どもの頃は

(昭和30年代)

保育園や学校から帰ってくると

神社の境内や公民館の庭などで

偶然そこにいた

子どもたちと

暗くなるまで遊びました

 

 

いわゆる集団遊び

(群れ遊び)を

していました

 〝伝統的な身体文化の遊び〟です

 

 

かつての遊び

鬼ごっこ、かくれんぼ

大縄跳び、ゴム跳び

缶蹴り、相撲、おしくらまんじゅう

馬乗り

ほとんどの遊びに

歌がついていました

歌+遊びが〝わらべうた〟です

 

 

公民館や神社の境内にいけば

きっと誰かが

いるだろう

 

 

そうしたら

その人と遊べばいいという

コミュニティの安心感で

成り立つ

当て込みが成立していた

時代でした

 

 

小学校3年生くらいまで

子ども同士で群れになって

遊んだものです

 

 

兄たちも似たように

遊んでいたのを覚えています

 

 

  • とくに小学校前半期は、活力にあふれ、世の中に対する好奇心も強いのです。そんな一番良い時期に、周りの大人たちがきちんと接して、子どものエネルギーを「学ぶ構え」に変えていくことがポイントです。からだのエネルギーを学びに向ける気持ちよさを伝えていくのです。 これが子どもに、黙っていて自然に身につくことはなかなかありません。この楽しさというのは、大人が伝えてあげなくてはいけないものです。学ぶ構えを身につけた子どもは、意識がはっきりして脳が活性化する楽しさを知っています。集中することの心地よさをからだで知っているわけです。それを知っているのと知らないのとでは、勉強の成果が大きく変りますし、人生のゆたかさまでも違ってきます。幼い子どもは、好奇心に満ちた反応のよいからだを持っていますが、大きくなるにつれ鈍ってきます。しかし、小さいときに、一度集中の構えをからだに住まわせておけば、それはいつでも取り出すことができます。いつでも取り出し可能な、からだに身についた財産ーこれを技と言います。

 

 

このページを読んだ時点から

わらべうたが使える!

と思いました

(私は、幼稚園でカリキュラムとしてわらべうたを教えています。著書に出会ったのは今から12年前になります。)

 

 

〝わらべうた〟

生まれたその日から

10歳くらいまで遊べる

たくさんの遊びが存在しています

 

 

集中力を生む

「学ぶ構え」をからだから

つくるプログラムとして

カリキュラムで

使える遊びなんじゃないの?

と読み進めるたびに

確信は深まりました

 

 

  •  一番良い時期に、周りの大人たちがきちんと接して、子どものエネルギーを「学ぶ構え」に変え、学びに向ける気持ちよさを伝えていく

 

それが出来る!と

思いました

 

 

私事で恐縮ですが

ふと、二番目の兄のことを

思い出しました

 

 

確か、10歳くらいまで

神社で群れになって

かくれんぼや鬼ごっこ

缶けりなどで

遊んでいたはずです

 

 

高学年になって

それまで

それほどではなかった

学力がぐーんと伸びて

 

 

のちに東大に入り

官僚になっています

(私といえば、学校の勉強は残念に終わっています)

 

 

そのことからみても

齋藤先生の仰る

集中力を生む

「学ぶ構え」をからだから

つくるということが

〝わらべうた〟という遊びからも

できると思えてならないのです

 

 

わらべうたは

乳幼児向けのものと

園児から学童期向けのものが

あります

 

 

もう一度

上記の内容を〝わらべうた〟と

照らし合わせて

くり返し 頭に入れると

 

 

  • (『伝統的な身体文化の遊び=わらべうた』などで)学ぶ構えを身につけた子どもは、意識がはっきりして脳が活性化する楽しさを知っている。集中することの心地よさをからだで知っている。それを知っているのと知らないのとでは、勉強の成果が大きく変る
  • 小さいときに、一度集中の構えをからだに住まわせておけば、それはいつでも取り出すことができる。いつでも取り出し可能な、からだに身についた財産である。これが技である。

 

 

齋藤先生は

子ども達に集中力のある

からだをつくるために

「齋藤メソッド」という

小学生を対象とした

私塾を開かれていましたが

 

 

それを読んだとき

子どもの成長は連続しています

 

 

小学校 就学以前の幼児

についても

同じことができると

思いました!

 

 

保育園や幼稚園の

カリキュラムとして

「わらべうた」を遊ぶことで

これにつながる、と思ったのです

 

 

何度もくり返して

申し訳ありません

 

 

「わらべうた」を使って

集中することの心地よさを

子ども達にからだで知って

もらうのです

 

 

好奇心の強い活力に

あふれた一番良い時期に

周りの大人たちがきちんと接して

子どものエネルギーを

「学ぶ構え」に変えていくことが

ポイントと齋藤先生は

仰っているのです

 

 

からだのエネルギーを

学びに向ける気持ちよさを

伝えていく

 

 

近年の状況から

黙っていて自然に身につくことは

なかなかないと先生は

仰います

 

 

この楽しさというのは、是非

大人が伝えてあげなくては

いけない大事なことであり

 

 

幼児期から小学校の3~4年生頃

というのは

「学ぶ構え」をからだごとつくる上で

最良の時期であり

この時期に何をやるかというのが

教育の最重要課題の一つ

 

 

子どもの脳とからだを

活性化させるための

具体的なメソッドに

〝わらべうた〟があり

 

 

子どもの集中力を育てるために

〝わらべうた〟が役立つ!

そのように思いました 

 

2022/05/26

 

 

 

【過去ブログ】

 

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