こんばんは
はらやまです
今日は、上高田保育園の預かり保育で
第4回目のわらべうたの集団遊びを
行いました
朝は、雪がちらついていた天候も
日中には晴れて、午後4時でも
元気に遊ぶことができました
12月も中旬を過ぎた季節の夕方、年長児を中心にわらべうた(集団遊び)をワクワクしながら遊んだ様子をご紹介します。小学校に入るまでに、伝承の教育システムであるわらべうたで遊ぶことは、仲間関係の発達、社会生活のルール感覚、共感性、集中力、感情のコントロール、エネルギーの発散など、この年齢に身につけておきたい様々な発達が期待できます。
【遊びの様子】
4回目の今日は、年中児も自然に入り縦割り保育になりました。総勢25人位の大きな輪になり、どんな展開になるのか検討がつきませんでしたが、中断することなく半ばにさしかかると、ぞうりが脱げたり、靴が脱げたり、鬼に追いかけられて転んだりとハプニングがあって、育ちに良い展開になりました。
期待できるわらべうた遊びの効果のなかで、〝社会生活のルール感覚〝〟があります。つかまったら鬼にならなきゃいけないとか、嫌いな子どもとでも手をつながなきゃいけないということが、わらべうたなどの集団遊びで訓練されるわけです。歌が終わったら、役を誰かに渡しその後釜に入る。役を渡された子どもは、自分の番がきたら役を演じるということがトレーニングされるわけです。
今、子どもの社会性がうまく育たず危機に瀕しているといわれています。小学校以前にやっておかなければいけない子どもの社会化、社会性を育むことができていない。専門家が原因を探っていくと、ルールをもった集団遊びの衰退ということがわかってきたのです。「ルールを持った集団遊び=わらべうたの集団遊び」でもあります。わらべうたは、この時期の子ども達の育ちに貢献してく遊びであったのです。
遊びのなかで、〝あーぶくたった〟の「にえたかどうだかたべてみよう」で、担任の先生が「引っ張りすぎないでね」といいました。普段の遊びでそういう小競り合いがあるのでしょう。私も補足しました。相手の気持ちになって考える〝想像力〟の育ちの場面です。「こうやると髪の毛が引っ張られて痛いよね」「どんな気持ちかな?」質問で子どもに考えさせました。状況を語らせることで、納得してから遊ぶようにしました。〝説得〟じゃなくて〝納得〟しないと、人はどうやら動かないようです、笑。「じゃあ、やってみよう」。効果はありました。が、髪の毛をグシャグシャ適度にやることも遊びの面白みでもあるので、難しいところです。
【感想】
11月からスタートして第4回目が終わりました。担任の先生に「わらべうたを始めてどうですか?」と日頃の様子を尋ねてみました。すると「子ども達はわらべうたをやりたがって、自分達でいつも遊んでいます」とのことでした。やっぱり〝わらべうたは、歴史の選別に耐え、時代をくぐり抜け この令和の時代にもちょっとした隙間から入り込んで 生きていくことができる遊びなんだな と、民族音楽学者 小泉文夫先生のことばを思いだしました。
2022/12/20