NO.1311 古牧あけぼの幼稚園で〝わらべうた遊び〟おんぶタクシーって?

年中組・わらべうたを始めます

年中組・おちゃをのみにきてください

年少組・おおかみさんいまなんじ

年長組・小さく前へならえ

年長組・あーぶくたった

 

 

 

こんばんは

はらやまです

 

 

今日は、古牧あけぼの幼稚園で

年少・年中・年長組の

〝わらべうた〟 を行いました

 

 

「おもしろかった~」

終了後の子ども達の感想です

わらべうたって

本当に楽しいですよね

 

 

わらべうたの宣伝のため

ホームページのご紹介をします

 

 

〝あけぼの幼稚園にわらべうた届け〟

で検索して頂くと

わらべうたの活動日記が

でてきます

 

 

明治大学教授の

齋藤孝先生は

伝承遊び(わらべうた)を

「型としての教育」として

 

 

型としての教育は

教えるものではありません

まねる、技を盗むという力は

型の流れの中で

鍛えられます

 

 

自然に慣れて、それが

身につけばよいという

考えのもとにいとなまれている

活動ですから

まわりくどい説明で

時間を無駄にしないですみます

 

 

現代の教育の根本的な

問題点の一つは

「教えるー教えられる」

という関係が中心に

なっていることです

 

 

自ら学ぶこと

ましてや「まねる」「技を盗む」

ということがほとんど

教室で行われていません

 

 

どうしたら技が身につくのか

という観点が重要なのです

 

 

技というものは

本来盗まなければいけない

のですが

現状はまったくそのような

機会がありません

 

 

知識を教えようとするので

まねる力、盗む力が育ちません

その結果、全部教えて

もらわないと

身動きのとれない人間を

育てることになって

いるのです

 

 

こうした文化のつまった

「型としての教育」を通じて

子ども達の身に刻み込まれる

ものがたくさんあります

これを私は

「宝石をからだに埋める作業」

と呼んでいます

(斎藤孝著『子どもの集中力を育てる』より)

 

 

 

 

私は、斎藤孝先生の著書を

何度も繰り返し読んでいます

先にご紹介した

『子どもの集中力を育てる』を始め

『子どもに伝えたい三つの力』

『身体感覚を取り戻す』の

三冊は

わらべうたの教科書としています

 

 

近年、ねばり強さに欠ける

子どもが大変多くなっていて

ねばり強さの欠落は

子どもたちの呼吸の弱さを

あげることができると

斎藤先生は仰っています

 

 

息がとぎれとぎれで

弱々しいものであると

どうしても意識もとぎれがち

となってしまう

 

かつてはみな遊びや

働くことを通して

呼吸を鍛えてきた

 

 

呼吸を鍛える上で

グッと息を止める感覚が重要

ちょうど横隔膜が下に押し下げ

られたような力強い感覚です

呼吸は、からだの力強い感覚と

深いかかわりをもって

います

 

 

たとえば、ほかの子を

おんぶさせて

からだに力が入った状態を

つくるだけで

呼吸は深く強くなります

 

 

おんぶした子どもを

支えるためには

下腹に力を入れなくては

いけません

それが呼吸の強さをつくる

のです

 

 

本日は、この

粘り強さを鍛える

おんぶタクシーを

わらべうたに取り入れて

年長組でやったことが

新しい実践でした

 

  

 

【2024.7.4 わらべうたの記録】

  • 年長「いろはにこんぺいとう」の暗誦をした。齋藤孝先生によると、暗誦や素読は言葉の感覚を身に刻む作業であり、かつての日本で大切にされてきた教育。幼児にとっては、リズム・テンポ・くり返しが、何事かを技として身に付けていくために不可欠な要素なので、「いろはにこんぺいとう」の暗誦はとても良い。ラストの「ひかるはおやじのはげあたま」を「ひかるはおそらのおほしさま」に換えて教えている。これはからだに宝を埋め込む作業でもある。いつでも自在に取り出せて、人生を豊かにするわらべうたといえる。「おてらのおしょさん」で負けた子どもはくすぐりのわらべうたをやっていたが、ずっとやりたかったおんぶタクシーを実践してみた。相手のからだと自分のからだが一体化する感覚が体験でき、呼吸を鍛えることが粘り強い体の育成になる。子どもたちは普段慣れないおんぶに戸惑ったり驚いたりしていたが、すぐに習得し遊戯室に笑い声が響いた。
  • 年中「ハイ」という声が廊下から聞こえてきた。パンっと張った担任とのやり取りに、私も身が締まる思いだ。遊戯室に入る子ども達。「こんにちはー」元気がよい声でスタート。「いもむしゴロゴロ」のメニューを手遊び、横歩き、前歩きと丁寧に行ってから、「ひらいたひらいた」をやった。終わると一人の男の子が「おーかみさんいまなんじ」がやりたいといった。おおかみさんはなかなか人気だ。次に「おちゃをのみに」から「おふねはぎっちらこ」はとても喜んだ。おふねはぎっちらこの背中合わせは、相手のからだと自分のからだが一体化する感覚がつかめる。楽しんでいたら年中の課題のお手合わせの練習を忘れていた。最後に教えるとパチンパチンと気持ちの良い音が遊戯室に響いた。

 

 

 

2024/07/04

 

【過去ブログ・わらべうた】 

 

 

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